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揺れる恋 めぐる愛
第5章 光明と暗黒
学校を卒業するまで……
よく泊まった。勝手知ったる他人の家だ。
シャワーを浴びて、いつもの習慣で棚を探ると……
そこには紙袋があった。
中身を見てみると……
私の着替えだ。
いつも突然衝動的に遊びに来て困った私が、
いつからか勝手に着替えを置くようになっていた。
真帆はそんなこと別に気にしていないようだった。
就職してここを離れてずいぶん時間が経っているのに……
自分の帰る場所があることが、無条件に受け入れられていることが
ちょっぴりうれしかった。
「聞いてほしいか?それとも寝る?」
真帆は近所のコンビニで買ってきたものを差し出し、
黙って食べた終えた私に向かってぼそっとそれだけ言った。
変な勘繰りはしない。世話好きでもない。
相手が必要なときに、必要な事をしてくれ聞いてくれる。
大学で同じ学部だった……
少しぶっきらぼうだったが、頼りになる唯一無二の友だった。
真帆が男だったら良かったのにと昔、冗談を言ったことがある。
「連れならいいが、お前を嫁にもらうのは……
無理」
と言って笑われたことがある。
大学を卒業の年、2人で国家試験を受験して……
真帆だけが合格した。
今彼女は、内定していた精神病院のソーシャルワーカーとして
そのまま地元で働いている。
よく泊まった。勝手知ったる他人の家だ。
シャワーを浴びて、いつもの習慣で棚を探ると……
そこには紙袋があった。
中身を見てみると……
私の着替えだ。
いつも突然衝動的に遊びに来て困った私が、
いつからか勝手に着替えを置くようになっていた。
真帆はそんなこと別に気にしていないようだった。
就職してここを離れてずいぶん時間が経っているのに……
自分の帰る場所があることが、無条件に受け入れられていることが
ちょっぴりうれしかった。
「聞いてほしいか?それとも寝る?」
真帆は近所のコンビニで買ってきたものを差し出し、
黙って食べた終えた私に向かってぼそっとそれだけ言った。
変な勘繰りはしない。世話好きでもない。
相手が必要なときに、必要な事をしてくれ聞いてくれる。
大学で同じ学部だった……
少しぶっきらぼうだったが、頼りになる唯一無二の友だった。
真帆が男だったら良かったのにと昔、冗談を言ったことがある。
「連れならいいが、お前を嫁にもらうのは……
無理」
と言って笑われたことがある。
大学を卒業の年、2人で国家試験を受験して……
真帆だけが合格した。
今彼女は、内定していた精神病院のソーシャルワーカーとして
そのまま地元で働いている。