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揺れる恋 めぐる愛
第5章 光明と暗黒
真帆の言葉で堪えていたものが一気に決壊した。

涙は溢れて枯れる程流れ、とどまることを知らなかった。

嗚咽を漏らしながら号泣する私を、

真帆はただ静かに抱きしめ続けてくれた。


こんなに優柔不断だから……

なのだろうか?

私は私なりに先輩を愛していたし、大切にしていた。

でもそれが先輩にとってそう感じてもらえないのなら……

私のグルグルの感情を読んだのか

「今日はキャパ以上に考えただろう?

もうそれ以上何も考えるな。とにかく……

寝ろ」

そう言って私への抱擁を解くとそのまま抱き上げて、

自分のベットに連れて行った。

「とにかく目を閉じろ。考えるのは日が昇ってからでも遅くない……」

真帆の掌が髪をゆっくりと撫でた。

それから指先が前髪を払ったと思ったら、瞳が近づいてきて…

おでこにチュっとキスされた。

吃驚して目を見開く私に、不敵な笑みを浮かべ

「おやすみ……」

それだけ告げると、真帆はベッドの横にいつの間にか敷いてあった

布団に入る。背を向けて……

動かなくなった。


私は最後の言葉に、温かいものを感じる。

真帆は見目麗しい女性だけど……

男前だ。

それから私は真帆の言うとおりそれ以上を何も考えずに目を閉じた。
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