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揺れる恋 めぐる愛
第5章 光明と暗黒
急遽就職活動をして、たまたま自分が大学に入学する以前

興味を持っていた仕事が見つかったから……

結局私は逃げたのだろうか?


物思いに沈みながら覗き込む視線の先で、真帆の瞼が突然パチっと開いた。

自然に視線が絡む。


綺麗な顔に似合わない、強い目でこちらを見つめる真帆は……

やっぱり男前だ。

こいつが男だったら本当によかったのに……


無言で見つめ合う二人。

その視線に負けて、なぜか思わず吹き出してしまった。

ぐちゃぐちゃの顔のまま笑いが止まらない。

ひとしきり笑っていると

「いい加減何か食べないか?今日は帰るんだろ?」

真帆は口角をきゅっと上げて一瞬だけ微笑みをくれ、

起き上がってから部屋を出ていった。


それから……

しばらく笑っていたが、ふとそんな自分が余計にバカに思えて…

一気に気持ちが沈みこんだ。

私は腫れた目を、無言で差し出されたタオルで冷やしながら……

真帆の用意した朝食を食べた。


そして、金曜日の晩着て来た仕事帰りの服装に着替えて……

無言で玄関に向かう。

真帆はしばらく部屋の奥でごそごそしていたが、玄関に出てきて、

「これやる」

と、帽子を差し出した。

私はそれを受け取り、

「またくる」

目深に帽子をかぶり真帆の家を後にした。
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