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揺れる恋 めぐる愛
第5章 光明と暗黒
「ののか、何があったの?年末からおかしいよね?
ずっと気になってたんだけど、私も色々と忙しかったから……
でも今日こそ、逃がさない」
美咲は風の噂で、年が明けてから先輩と同棲を始めたと聞いた。
そう、彼女たちも出会ってもう半年が過ぎてるんだ。
本気なら結婚に向けてのアクションだって起こしていてもおかしくない。
そう思いふと美咲を見ると、左手の薬指に地味な指輪が光っていた。
「美咲……
指輪?」
美咲は左手を隠す様なしぐさをして笑い、
「あーー、これね。
婚約指輪ってわけじゃない安物らしいんだけど……
それでも男避けぐらいにはなるだろうからって、彼がね」
その話に、私の表情が余計に暗くなるのを見て……
「今日は、野乃花の話を聞くために飲みに来たんだから、
私の話はいいの……
ところで何があったの?
その様子じゃ相当キツイことのように思うんだけど……」
私はしばらく何も言わなかった……
言いたくなかった。
隠しても幸せオーラの溢れている美咲に不幸でかぶせるようで……
そして、そんな自分があったことを話すのは、
余計にみじめになるようで嫌だった。
「何があったかは知らないけど、
いつまでもいつまでも一人で考えてもそこから抜け出せないよ?
話そうよ。わたし、ののかの友達だよね?」
ずっと気になってたんだけど、私も色々と忙しかったから……
でも今日こそ、逃がさない」
美咲は風の噂で、年が明けてから先輩と同棲を始めたと聞いた。
そう、彼女たちも出会ってもう半年が過ぎてるんだ。
本気なら結婚に向けてのアクションだって起こしていてもおかしくない。
そう思いふと美咲を見ると、左手の薬指に地味な指輪が光っていた。
「美咲……
指輪?」
美咲は左手を隠す様なしぐさをして笑い、
「あーー、これね。
婚約指輪ってわけじゃない安物らしいんだけど……
それでも男避けぐらいにはなるだろうからって、彼がね」
その話に、私の表情が余計に暗くなるのを見て……
「今日は、野乃花の話を聞くために飲みに来たんだから、
私の話はいいの……
ところで何があったの?
その様子じゃ相当キツイことのように思うんだけど……」
私はしばらく何も言わなかった……
言いたくなかった。
隠しても幸せオーラの溢れている美咲に不幸でかぶせるようで……
そして、そんな自分があったことを話すのは、
余計にみじめになるようで嫌だった。
「何があったかは知らないけど、
いつまでもいつまでも一人で考えてもそこから抜け出せないよ?
話そうよ。わたし、ののかの友達だよね?」