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揺れる恋 めぐる愛
第6章 宣告と告白
そんな沈鬱な気分だったけど……

主任は係長になってからも強引だった。

相変わらず約束なしで唐突に来ては私を連れだす。

しかし、花見からメールをくれるようにはなった。


ただしそのメールは、前日とかいうことは無論なく……

ほとんどが[今から行く]という突然のものだった。

でも私自身は、身支度をするくらいの猶予は与えられていたので

仕方がないと思っていた。

そして、1か月に1度位だった突然の連れ出しは、

なぜか2、3週間に1度の頻度に変わっていった。

忙しいはずなのに……

どうして?


この気まぐれな連れ出しはいつまで続くのか?

嫌な想いに囚われながらも、私の悩みは徐々に変化していた。

私は先輩が好きなのか?それとも主任が好きなのか?

先輩とは、このまま自然消滅するのか?

目の前にいて、手を取れば引き寄せてくれると思っていた主任には……

花を贈るような誰かがいる。


それなのに、それなのに……

そんな主任をうっとおしく思う反面、まるで心待ちにしているように

週末出かけることがなくなった。

主任は……

いつメールがあって来るかわからなかったから。

だから、たまに色々な想いがあふれそうになった時も

週末だけは泣くことを我慢した。

おそらくなんとなくわかっていても直接泣いているところだけは……

それだけは絶対に見られたくなかった。
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