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揺れる恋 めぐる愛
第6章 宣告と告白
悪いのは……

ヤツ??

本当に……

本当にそうなの?本当に悪いのは先輩(ヤツ)だけだったの?

そうじゃないことは……

私が一番わかっている。もう嫌という程、思い知らされている……

そんなことあなたにだけは言われたくない。


あなたこそどうなの?あなたは私にとって……

直属の上司と部下でもなく、知人でもなく、ましてや恋人じゃない。

そんな何者でもない私の事を、真綿のように包み隠して縛り続けている。

メール一つで突然きて、あちこちに引きずり回して……

心を掻き乱す。

あなたこそ……

あなたこそ他人のことを言えるような人間なんだろうか?


「じゃ……

あの花は何?誰かに贈ったんでしょ?」

私は、心の奥に棘のように刺さっていた事を溢しはじめた……


「あの花?」

主任は全くわからないと言った顔でとぼける。

当然だ。あれはそう……

彼にとってはもう昔のたわいもない事なのだろう。


「春に……

そこの駅の花屋で、あなたを見かけたことがあるの……」

息が苦しい。弄ばれているのかもしれないとわかりつつ、

それでも待ち続ける自分に吐き気がした。

「その時……

ハニカミながら買っていた黄色い花。

あれは……

誰か、誰か大切な人への贈り物なんでしょう?」

しばらくはわからないという顔をして、考え込む仕草をしていた主任は、

唐突にはっとしてこちらに刺すような視線を向けた。
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