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揺れる恋 めぐる愛
第7章 執着と決別
「だから終わったってことだ。
奴にとってはそこで終わったんだ。わかるよな?藤木」
「だって……
だって……」
訳も分からず床にうずくまって涙を流す私に向かって…
主任は突然両手を広げた。
「もういい。もういいだろう?
居なくなった男の事で……
お前を捨てた男の事で……
もう、それ以上苦しむな。
奴はお前が離れるのを許して、引き止めず、放置しておいて、
すぐ諦めた……
そんなにボロボロになるほどの価値のある男だったのか?
お前をそこまで追い込むような男は……
クズだ」
膝を折り、屈んだ私の目の前でもう一度手を広げる。
「ただ……
俺の所に堕ちてこい。お前は悪くない。悪いのは…
全部俺だ。俺のせいにしろ」
主任の真剣な瞳に呑みこまれそうになる。
再び私たちは時間を忘れ、ただ見つめ合った。
その瞳に魅入られるのは私の罪。
また悪魔に絡め取られてしまうのかもしれない……
堕ちたその先には、また残酷な仕打ちが待っているのかもしれない……
それはあなたが過去の闇を纏う人だからなのか……
それとも過去の闇よりもっと奥深い闇を抱えているからなのか?
それでも……
それでも……
私は何も答えを口にしないまま、蓮先輩への想いを抱え……
主任の胸の中に堕ちた。
奴にとってはそこで終わったんだ。わかるよな?藤木」
「だって……
だって……」
訳も分からず床にうずくまって涙を流す私に向かって…
主任は突然両手を広げた。
「もういい。もういいだろう?
居なくなった男の事で……
お前を捨てた男の事で……
もう、それ以上苦しむな。
奴はお前が離れるのを許して、引き止めず、放置しておいて、
すぐ諦めた……
そんなにボロボロになるほどの価値のある男だったのか?
お前をそこまで追い込むような男は……
クズだ」
膝を折り、屈んだ私の目の前でもう一度手を広げる。
「ただ……
俺の所に堕ちてこい。お前は悪くない。悪いのは…
全部俺だ。俺のせいにしろ」
主任の真剣な瞳に呑みこまれそうになる。
再び私たちは時間を忘れ、ただ見つめ合った。
その瞳に魅入られるのは私の罪。
また悪魔に絡め取られてしまうのかもしれない……
堕ちたその先には、また残酷な仕打ちが待っているのかもしれない……
それはあなたが過去の闇を纏う人だからなのか……
それとも過去の闇よりもっと奥深い闇を抱えているからなのか?
それでも……
それでも……
私は何も答えを口にしないまま、蓮先輩への想いを抱え……
主任の胸の中に堕ちた。