この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
揺れる恋 めぐる愛
第7章 執着と決別
クチュ、クチュ、グチュグチュグチュ……
ドクドクと高鳴る自分の鼓動をベースに、
脳裏に響き渡るお互いが淫らに体液を混ぜあう音……
それから唇の角度を変えながら1本1本丁寧に舌先で歯列をなぞり、
舌を絡め口腔内を探求される。
唇が離れた瞬間、大きな口を開け息を思いっきり吸い込み、
荒い息を吐いた。
「はぁ、はぁ、はぁ……
主任。しゅにん?」
「大希(たいき)だ……」
「……?」
「たいきって呼んでくれるか?」
その切なげに絞り出された懇願の言葉に、胸が締め付けられ苦しくなった。
男の名前を「……たいきさん?」
「あぁ、ののかぁ……」
背中に回された腕に力が籠り、ギュッと痛みを孕むほど抱きすくめられる。
「たいきさん、たいきさん、たいきさん、たいき……
んんっ!!」
初めて聞いたその名を何度も繰り返し口にしようとしたら……
途中で唇を塞がれた。
名前ごと私の全てを飲み込み喰らい尽くすように……
しばらく体内の熱を貪られた。
次に息継ぎを許された時、私の意識は朦朧とし……
瞬間で腰が砕けて崩れ落ちる。
その場に座り込み、立っている目の前の大希さんを
ただ茫然と見つめていた。
ドクドクと高鳴る自分の鼓動をベースに、
脳裏に響き渡るお互いが淫らに体液を混ぜあう音……
それから唇の角度を変えながら1本1本丁寧に舌先で歯列をなぞり、
舌を絡め口腔内を探求される。
唇が離れた瞬間、大きな口を開け息を思いっきり吸い込み、
荒い息を吐いた。
「はぁ、はぁ、はぁ……
主任。しゅにん?」
「大希(たいき)だ……」
「……?」
「たいきって呼んでくれるか?」
その切なげに絞り出された懇願の言葉に、胸が締め付けられ苦しくなった。
男の名前を「……たいきさん?」
「あぁ、ののかぁ……」
背中に回された腕に力が籠り、ギュッと痛みを孕むほど抱きすくめられる。
「たいきさん、たいきさん、たいきさん、たいき……
んんっ!!」
初めて聞いたその名を何度も繰り返し口にしようとしたら……
途中で唇を塞がれた。
名前ごと私の全てを飲み込み喰らい尽くすように……
しばらく体内の熱を貪られた。
次に息継ぎを許された時、私の意識は朦朧とし……
瞬間で腰が砕けて崩れ落ちる。
その場に座り込み、立っている目の前の大希さんを
ただ茫然と見つめていた。