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揺れる恋 めぐる愛
第7章 執着と決別
「ののかぁ……

ののか?」

大希さんが正面に膝を付いて座った。

低く私を求めるように呼ぶ声に益々切なさが増して、

ゆっくりと視線を合わせながら両手を伸ばし……

今度は私の方から顔を寄せて口づけた。

荒々しく唇を重ね、

お互いの躰を引き寄せあって強くかき抱き、せわしなくまさぐり合う。


勝手なように見えて……

それでも気にかけ続けてくれていた。

先輩がいなくなってからも……

ずっとそばにいてくれたのはこの人。

この人が待っていてくれるなら、

そこが例えどんなところであったとしても…

昔のトラウマを纏う男(ひと)であっても……

どこまでもその想いの蒼い海に堕ちていきたい。


胸がカッと熱くなった。

連先輩の時には感じることがなかった……

激しく溢れ出るような大希さんへの想い。

先輩がくれたのは優しく穏やかな包まれるような愛。

それは心地良く安心で情緒的にも安定していたけれど……

でも結局なくなってしまうなら、私にとっては痛みと喪失感しか残らない。


目の前にはお互いを奪い合い、想いを分け合える人がいる。


もう……

待つことに疲れた。本当に……

心底疲れ果てた。

訳のわからないまま、ただ放っておかれることの辛さに……

飽き飽きだ。

必要だと欲してくれるこの人に身を委ねることの何が悪いというの??
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