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揺れる恋 めぐる愛
第7章 執着と決別
大希さんが躰を離し、喰らいつくような瞳で……
再び私を射抜く。
その瞳を覗き込むと燻った瞳の奥に……
見たこともないような強い欲情の炎が揺らめいた。
このままその強い炎の渦に呑み込まれてしまうのだろうと思ったのに……
私の躰を優しく引き寄せて、強く抱すくめられる。
それから……
ゆっくり抱き上げられた。
触れた躰は益々熱を帯び、興奮していることを示しているのに
「ベッドに……」
呟きながら歩き始める。
ここで今すぐ強引に奪ってしまいたいのだろうに、
そうやって気遣いを見せる優しい想いに胸が熱くなり、自然と涙が零れた。
私は首に両手を回してその熱い躰にしがみつき、胸に顔を擦り付けた。
バクバクと暴れる心臓の鼓動を耳にしながら、
この人が私を見つけてくれて本当によかった……
と思う。
奥のドアが開き、小さなシングルのベッドの上に下ろされ、
そのまま横たえられる。
そしてたいきさんはベッドの端に座ってこちらに躰を向け
細い指を伸ばしてきて零れ落ちる涙の雫を丁寧に拭う。
何も言わずに、ただ頭上からこちらを心配そうに覗き込む彼の顔は
微笑んでいるのに物悲しそうで……
零れる涙をそのままに懸命に口角を上げた。
再び私を射抜く。
その瞳を覗き込むと燻った瞳の奥に……
見たこともないような強い欲情の炎が揺らめいた。
このままその強い炎の渦に呑み込まれてしまうのだろうと思ったのに……
私の躰を優しく引き寄せて、強く抱すくめられる。
それから……
ゆっくり抱き上げられた。
触れた躰は益々熱を帯び、興奮していることを示しているのに
「ベッドに……」
呟きながら歩き始める。
ここで今すぐ強引に奪ってしまいたいのだろうに、
そうやって気遣いを見せる優しい想いに胸が熱くなり、自然と涙が零れた。
私は首に両手を回してその熱い躰にしがみつき、胸に顔を擦り付けた。
バクバクと暴れる心臓の鼓動を耳にしながら、
この人が私を見つけてくれて本当によかった……
と思う。
奥のドアが開き、小さなシングルのベッドの上に下ろされ、
そのまま横たえられる。
そしてたいきさんはベッドの端に座ってこちらに躰を向け
細い指を伸ばしてきて零れ落ちる涙の雫を丁寧に拭う。
何も言わずに、ただ頭上からこちらを心配そうに覗き込む彼の顔は
微笑んでいるのに物悲しそうで……
零れる涙をそのままに懸命に口角を上げた。