この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
揺れる恋 めぐる愛
第7章 執着と決別
お互いの荒い息使いと時たま零れる甘い艶声だけが、
静寂を包む部屋に響く。
それからもしばらく私をただ探求する熱い躰の大希さんに、
いつしか困惑する気持も、懇願する思いも何もかも溶け、吹き飛んで……
ただただ与えられ、感じる躰に……
素直に従った。
そんな時間がどれほど過ぎ去ったのだろう?
気が付けば私たち二人は、露わな姿でベッドの上で横になっていて……
大希さんが私を抱きしめて耳元で静かに囁いた。
「ののか……
アレ、ある?」
躰も思考も蕩けて、それ以外の事がよくわからなくなっていた私は、
そのアレが一瞬何かわからずにいたが……
しばらくそのままにしていると……
ふわふわしながらももしやと思い至った。
それなら、あそこに……
気怠い躰に力を込め、右の人差し指で頭上斜め上にある引き出しを指さす。
「そう。わかった。ちょっとごめん……」
私の耳たぶにチュッとキスした瞬間、躰が震えて視界に火花が散った。
そのチカチカに何が起きたかと驚いている間に……
温もりが離れる気配がした。
それからしばらくして大希さんの熱い肌が再び私に寄り添う。
「ありがとう……」
そう言いながら躰を摺り寄せ、それから覆いかぶさるように
頭上から視線を合わせてきた大希さんは……
今夜見た中で一番艶やかな瞳をしているように思えた。
静寂を包む部屋に響く。
それからもしばらく私をただ探求する熱い躰の大希さんに、
いつしか困惑する気持も、懇願する思いも何もかも溶け、吹き飛んで……
ただただ与えられ、感じる躰に……
素直に従った。
そんな時間がどれほど過ぎ去ったのだろう?
気が付けば私たち二人は、露わな姿でベッドの上で横になっていて……
大希さんが私を抱きしめて耳元で静かに囁いた。
「ののか……
アレ、ある?」
躰も思考も蕩けて、それ以外の事がよくわからなくなっていた私は、
そのアレが一瞬何かわからずにいたが……
しばらくそのままにしていると……
ふわふわしながらももしやと思い至った。
それなら、あそこに……
気怠い躰に力を込め、右の人差し指で頭上斜め上にある引き出しを指さす。
「そう。わかった。ちょっとごめん……」
私の耳たぶにチュッとキスした瞬間、躰が震えて視界に火花が散った。
そのチカチカに何が起きたかと驚いている間に……
温もりが離れる気配がした。
それからしばらくして大希さんの熱い肌が再び私に寄り添う。
「ありがとう……」
そう言いながら躰を摺り寄せ、それから覆いかぶさるように
頭上から視線を合わせてきた大希さんは……
今夜見た中で一番艶やかな瞳をしているように思えた。