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揺れる恋 めぐる愛
第7章 執着と決別
独りは寂しかった。
誰かに必要とされたかった。
誰かに甘やかされたかった。
あてのない人を待つことに疲れた。
誰かにただ、ただ愛して欲しかった。
それの何が悪いの?
これ以上待てるほど、私は純粋でもないし……
辛抱強くもない。
この快感に……
この身勝手でそれでいて情の深い優しい男に堕ちてしまえばいい。
「はぁはぁはぁはぁ……」
眉根を寄せ、律動を繰り返しながら懸命に腰を打ち込んでくる
その艶やかな姿を揺れる水面越しに見上げて……
ただ私だけを求められることの悦びに躰が震え、
肌を合わせ感じる快感に感極まる。
思わず縋り付こうと求めるように両手を伸ばした。
そのしぐさを目を見開きながら……
動きを止め、愛おしそうに覗き込まれた。
その瞳の色は赤く燃えるようなのに穏やかに微笑む大希さんが、
大きな両方の指で包み込むように絡め捕られ……
何度も強く握り返された。
その力強さに、また涙が溢れた。
その夜……
私は主任と1年ぶりにそういう関係になった。
今度はあまりそのことに罪悪感はわかなかった。
「お前から俺を欲しがるまでは、もうこんなことはしない。
焦らなくていい。でも……
俺を選んでくれ」
全てが終わった後、主任は私に対してそれだけを言い残して、
額に一瞬触れるだけの優しい口づけを残して……
帰って行った。
誰かに必要とされたかった。
誰かに甘やかされたかった。
あてのない人を待つことに疲れた。
誰かにただ、ただ愛して欲しかった。
それの何が悪いの?
これ以上待てるほど、私は純粋でもないし……
辛抱強くもない。
この快感に……
この身勝手でそれでいて情の深い優しい男に堕ちてしまえばいい。
「はぁはぁはぁはぁ……」
眉根を寄せ、律動を繰り返しながら懸命に腰を打ち込んでくる
その艶やかな姿を揺れる水面越しに見上げて……
ただ私だけを求められることの悦びに躰が震え、
肌を合わせ感じる快感に感極まる。
思わず縋り付こうと求めるように両手を伸ばした。
そのしぐさを目を見開きながら……
動きを止め、愛おしそうに覗き込まれた。
その瞳の色は赤く燃えるようなのに穏やかに微笑む大希さんが、
大きな両方の指で包み込むように絡め捕られ……
何度も強く握り返された。
その力強さに、また涙が溢れた。
その夜……
私は主任と1年ぶりにそういう関係になった。
今度はあまりそのことに罪悪感はわかなかった。
「お前から俺を欲しがるまでは、もうこんなことはしない。
焦らなくていい。でも……
俺を選んでくれ」
全てが終わった後、主任は私に対してそれだけを言い残して、
額に一瞬触れるだけの優しい口づけを残して……
帰って行った。