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揺れる恋 めぐる愛
第8章 羨望と嫉妬
「なあ、お前にとって……

俺は何だ?」

唐突な質問。全く意味がわからない。主任はいったい何を聞きたいのだろう?

私の口から何と言って欲しいのだろうか?


「私にとって主任って……

いったい何なんでしょうね?」

上司?いや、直の上司じゃない。

恋人?そんなつながり?

友達?全然違う。

知り合い?なにかしっくりとこない……

「それがわからないからこうやって聞いてるんだろう……」


「そんなこと、突然言われても……」

結局主任って私にとって何なんだろう?

そもそも何かに定義付けられるような関係が私たちの間にあるのだろうか?


「お前は、俺にとって単なる都合のいい女なんかじゃない……

俺にとってお前は……

お前の存在は……」

考え込むようなしぐさ。

ゆっくりとまぶたを伏せ、自分を探っているように見える。


「俺に合わせていくらでも変化する……

万能のカギみたいなものなんだろうか?

俺自身以上に俺のことをわかっているそんな存在だから……

だから俺の為にずっとそばに居てくれ」

「俺のため?」

「ああ。俺のためが……

結局はお前の為にもなるんじゃないのか?」

なんて勝手なんだろう?この人のためが私のため?

そんなこと平気に言えてしまうこの人は……

やっぱり傲慢だろう。
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