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揺れる恋 めぐる愛
第8章 羨望と嫉妬
心ここにあらずの私に自分の存在を意識させたいのか……

突然彼の熱い舌先が鋭利な刃物のように唇を割り、

ねっとりと絡み付きながら我が物顔で口腔内を暴れ回る。


グチュグチュ、クチュクチュと淫らな水音が躰の内からも外から響き……

思考がそれだけで支配されそうになった瞬間、

勢いよく脳内にある淫靡なスイッチがぐいと押し込まれた。

とたん躰が熱を孕み、蜜が溢れて止めどなく垂れて…

押し寄せてくる快楽の波に拐われそうになる。


イキタイ……

ホシイ……

刺激されて目覚めた躰の欲求が暴走しそうになるのを

コントロールできない。


それなのに瞼の裏には……

拳を振り上げたまま、私の鼻先で立ち止まった先輩。

口角がゆっくりとひきつり、見たことのない冷酷な笑みを向けられて…

一瞬にして妄想に囚われ身も心も凍り付く。


自分は何てことをしてしまったのだろう?

後悔と懺悔を含んだ苦く辛い感情が血を流すように……

再びじわじわと沸いてくる。


「目を開けろ!こっちを見ろ!」

「俺を……

俺だけを見てくれ」

突然両方の肩を掴み、激しく揺さぶりながら

低い声で呻くように吐き出されたその言葉にハッとして

目を開け視界に目の前の彼を写す。

眉間にしわを寄せ悲しみと怒りを露にしたその姿に……

自分と同じ深い痛みを感じた。
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