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揺れる恋 めぐる愛
第10章 懐疑と盲信
『お久しぶりです。聞いて欲しいことがあるので、週末は会えますか?』


それは…

美咲だった。

そういえば花火に一緒に行ってから、メールがないことに気が付く。

今までそんなに間が空いたことがなかったのに…

どうしたのだろう?

あれから、いつ彼が来るのかわからず、

週末は特にそれを気にしながら過ごしていたので…

そんなことまで気が回らなかった。

それでもいつもではないけどこの部屋に…

誰かといられることは安心感があった。


美咲は何かあったのだろうか?

『週末こちらに来ますか?』

こんなメールを彼に送るのは初めてだった。

返信があるのか不安になりつつもしてみる。

何となく美咲の事が気になって…

会ってもいいかと思ったけど、まずは彼の予定を確認したかった。


それから私は荷物を持ち、部屋の奥に入る。

携帯を机の上に置き、そのままTVを付けた。

明日はやっと休み。

週末だからもう何もする気すらおきなくて、ただTVの前に座り込む。

目の前の映像には対して興味がない。

ただ、くたくたに疲れ果ててここから立ち上がりたくないだけだった。


しばらくただぼーっと画面を見ていると、机の上の携帯が震えた。
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