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揺れる恋 めぐる愛
第10章 懐疑と盲信
それから私の家に行く道すがら、買い物をして、DVDを借りて帰った。
「どうぞ…」
「お邪魔します」
美咲と私はそれぞれの荷物を持って、入り口から部屋の奥へと入っていく。
もしかしなくても…
この家に引っ越してきて…
女性を家に入れるのは初めてだ。
今までは先輩に…
それから主任。そう、男の人ばかり。
TVのある部屋に入ってきて、美咲はテーブルの上に
持っている袋をおろし、奥に座る。
そこは…
いつも彼が座る場所。それから辺りを見回していた。
なんか慣れない感覚に心臓がどきどきとし、心が揺れ動く。
私はDVDをTVの下にあるプレーヤーに入れながら
そんな美咲をちらっと見た。
リモコンを手に持ち、ボタンを押して再生を始める。
「それ、とりあえず冷蔵庫に入れてくるから、DVDでも見てて」
「…うん」
私はテーブルの上にあったビニール袋を持って
逃げるようにキッチンに入った。
ごそごそとビニールの中身を取り出して冷蔵庫に押し込みながら、
やっぱり美咲を部屋に入れなきゃよかったと心底思った。
だって、ここは彼が泊まっている部屋。
男の人の気配が何処かに残っているのを…
それも会社の上司である主任の存在を、今の美咲には知られたくなかった。
そんなことの為に…
彼女をここに呼んだんじゃない。
「どうぞ…」
「お邪魔します」
美咲と私はそれぞれの荷物を持って、入り口から部屋の奥へと入っていく。
もしかしなくても…
この家に引っ越してきて…
女性を家に入れるのは初めてだ。
今までは先輩に…
それから主任。そう、男の人ばかり。
TVのある部屋に入ってきて、美咲はテーブルの上に
持っている袋をおろし、奥に座る。
そこは…
いつも彼が座る場所。それから辺りを見回していた。
なんか慣れない感覚に心臓がどきどきとし、心が揺れ動く。
私はDVDをTVの下にあるプレーヤーに入れながら
そんな美咲をちらっと見た。
リモコンを手に持ち、ボタンを押して再生を始める。
「それ、とりあえず冷蔵庫に入れてくるから、DVDでも見てて」
「…うん」
私はテーブルの上にあったビニール袋を持って
逃げるようにキッチンに入った。
ごそごそとビニールの中身を取り出して冷蔵庫に押し込みながら、
やっぱり美咲を部屋に入れなきゃよかったと心底思った。
だって、ここは彼が泊まっている部屋。
男の人の気配が何処かに残っているのを…
それも会社の上司である主任の存在を、今の美咲には知られたくなかった。
そんなことの為に…
彼女をここに呼んだんじゃない。