この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
揺れる恋 めぐる愛
第10章 懐疑と盲信
そうやってしばらく2人は会話もなくただ、DVDを見ていた。

1本目のDVDが終わり、私はおもむろに立ち上がった。

「いったんご飯作ってくるね」

とキッチンに行こうとすると

「私も手伝うよ」

と美咲が声をかけてくれた。

「大丈夫。手の込んだものをするわけじゃないから……」

自分一人の方が気楽なので、やんわりと断った。


2人分作るのはいつもの事で…

慣れているから。

彼はいつも突然来るので、ありあわせの物か、

それでも無理なときはわざわざ外出して買い物してから作る。

彼は料理のできる人なので、最初の頃は緊張したが、

嫌いな物さえ入れなければ何でも食べてくれた。


そういえば先輩と一緒にいた時も、

こうやって2人で買い物をして料理をしていたことを思い出す。

ほら、私は…

これ以上嫌な気持ちになることを自分で遮断して切り替え、料理を作ることに集中した。


「どうぞ」

鶏肉の照り焼きと、茹でキャベツと、味噌汁。

私はテーブルの食事を見て思わず苦笑いした。

「ほのかって結構食べるんだね」

そう…

色々考えていたから、つい作りすぎてしまったのだ。

「あっ、ごめん。

いくらか冷凍しておこうかと思って作ったのに…

そのままなんにも考えずに、全部こっちに持ってきちゃったね」
/267ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ