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揺れる恋 めぐる愛
第10章 懐疑と盲信
わたしはその瞳をとらえながら言葉を続けた。

「ねえ、何処かに行きたかったの?連れて行ってくれようとしてたの?」

「そんなことは……」

「今日じゃダメなの?もう無理なの?」

穏やかに彼に向かって話していると、自分で私の顔を

無理やり向けたはずなのに、彼の方がおもむろに視線を逸らした。

「……キャンセルした」

「何を?」

「……」

私は、何が何だかわからないまま、首をかしげた。

「もう……

いい……

もういいんだ!!」

少し興奮していた口調だったが、語尾は沈んでいった。

「思っていることがあるならもっと私にもちゃんと言って。

予定があるなら、もう少し前に言ってくれたら、わたしにとって

あなたが一番なんだから、できるだけ合わせるよ。それはわかってるよね?

でも今みたいに勝手な事ばっかり言うとどうしても無理なときもあるよね?

それも許せない?」


「嫌だ。許せない……」

「それじゃ、こうやって会うのも無理なときがあるかもしれない……

今のうちに謝っておくから……」

「そうじゃない!!俺自身が許せない。

俺が勝手なだけでお前が悪いわけじゃないのに、

ついお前にはこうやって理不尽に当たってしまう……

そうだよな。

本当に俺は勝手す「いいのよ。それで……」」

私は最後まで言わせたくなくて素早く彼の唇を塞いだ。
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