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揺れる恋 めぐる愛
第2章 日常と非日常
涙でぐちゃぐちゃになった顔を拭って目覚める。

いつ泣いて……

いつ食べて……

いつ眠ったのかすらわからなかった。

ふと、気になって目覚まし時計を引き寄せると……

翌週の月曜。時間はいつもの定時だった。


家に帰った週末には人間すらやめたかったはずなのに、

それでも体内時計は……

変わらず働いている。

この躰は、あの主任のいる……

会社に行けというのか?

でも……

目覚めたら会社に行くしかない。


今日から新しい課で研修だ。

気分を切り替えないとついていけないのに、

自分の中での空気があまりにも重く、どんよりと澱んでいる。

毎日会うことはなくっても……

いつすれ違うかもわからない会社、このまま辞めてしまえればいいのに……

私には、電話で体調不調と嘘をつく勇気すら……

ない。

どうして、目覚めたんだろうか?

気分はどこまでも、ネガティブなぬかるみにハマりこむ。


脳裏に先輩の微笑んだ顔がよぎった。

そうだ……

今度の3連休には、先輩に会いに行こう。

あの穏やかで暖かな愛情に包まれていつもの私に戻ろう。

そうすれば一夜のあんなことなんてあっという間に忘れられる。

私はどこに投げたのかわからなくなった携帯を探し、電源を入れた。
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