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揺れる恋 めぐる愛
第12章 普通と特別
「これ材料もどこにでもないやつのはずだし、
手がかかるから、今日その気になったんじゃ
できないはずなんだけど……」
と言い淀む。
「さすがね大希さん。
今更キャンセルされても、
これだけはもう焼くしかなかったから
ダメもとで呼んでみたけど
やっぱり引っかかった……」
どこからともなく表れた女性にしては少し低めの穏やかな声色。
私は死角から響いたその声のする方に向いた。
声とは少し違うイメージの小柄な可愛らしい年配の女性が、
首をかしげながら私を興味津々で見つめていた。
「こんにちは。ようこそわがやへ」
「はい、お邪魔いたします」
私は挨拶に応じるように、頭を下げるが、
「引っかかってなんかないです。
来いと言われて、たまたま時間があったから
来たまでの事ですよ」
彼が私のそばに立ちながら言い訳をする。
「そうなの?まあ、私はそれは
どうでもいいんですけどね…」
と言いながら彼女は、
テーブルの上のものに視線を一瞬向けてから、
再びこちらを見た。
「それより、珍しいものが見れたから」
大希さんに視線を流してから
口角をあげ満面の笑みを浮かべた。
手がかかるから、今日その気になったんじゃ
できないはずなんだけど……」
と言い淀む。
「さすがね大希さん。
今更キャンセルされても、
これだけはもう焼くしかなかったから
ダメもとで呼んでみたけど
やっぱり引っかかった……」
どこからともなく表れた女性にしては少し低めの穏やかな声色。
私は死角から響いたその声のする方に向いた。
声とは少し違うイメージの小柄な可愛らしい年配の女性が、
首をかしげながら私を興味津々で見つめていた。
「こんにちは。ようこそわがやへ」
「はい、お邪魔いたします」
私は挨拶に応じるように、頭を下げるが、
「引っかかってなんかないです。
来いと言われて、たまたま時間があったから
来たまでの事ですよ」
彼が私のそばに立ちながら言い訳をする。
「そうなの?まあ、私はそれは
どうでもいいんですけどね…」
と言いながら彼女は、
テーブルの上のものに視線を一瞬向けてから、
再びこちらを見た。
「それより、珍しいものが見れたから」
大希さんに視線を流してから
口角をあげ満面の笑みを浮かべた。