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揺れる恋 めぐる愛
第14章 曖昧と明確
昼休みにご飯を食べていると珍しくメールが来た。

私はあまり連絡先を交換していないし、

交換している相手もマメに連絡をしてくるタイプではないので

こんな時間にほとんど鳴ることはない。

箸を置いて誰だろう?

と思ってみると、大希さんだった。

[出勤しているみたいだが大丈夫か?あまり無理をするなよ。

今日は早く帰るように]

口角が上がった。

よく知ってる。どこかで私を見つけたんだろうか?

でもこんなメール……

今まであったかな?

基本今から来るとか、突然の連絡がほとんど。

昨日のことは心底心配をかけたんだなと思い、

それを素直に伝えてもらえたことがうれしい。

[はい、大丈夫です。早めに帰ります]

[早めでなく、定時には帰れ!!]

即レスは大希さんらしくてクスっと笑いがこみ上げてきた。

[わかりました。心配してくれてありがとう]

[わかればいい。大事にしろ]

胸がいっぱいになった。

忙しいだろうに……

それでも気にかけてもらい、合間を縫って言葉で伝えてくれる人が、

そばにいることを改めて感じた。

大切にされるってこういう事なのかな?

私が私を大事にしなきゃね。

いつもなら完食できるはずのご飯を少し残した。
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