この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
揺れる恋 めぐる愛
第14章 曖昧と明確
言いつけ通り定時で帰ることにした。

[今から帰ります]

返信が無くてもいいのでとりあえずと思いメールをした。


外に出るとまだ少し明るかったけど、

傾いた太陽に目を細めて

日暮れが早くなったんだなと思う。

こんな時間に帰るのは久しぶりのような気がする。

周りが帰らなければ先に帰るなんてできなくて

急ぎではないことをやりながら、

なんとなく様子をうかがっていた。

良くないのは分かっているし、

残業が出ることなんてほとんどないのに

以前相談すると「まあ、仕事なんてこんなもんだ」と

言われると逆らえずにいた。


だから今日はそうしようと思っていても

いざ実行しようとすると本当に勇気が必要だった。

でも身体は本調子じゃない。明日ことを考えればと、

自分を奮い立たせて、言い訳も何もせず、

表面上はさらっと定時退社してみた。

思ったようなネガティブな感情は向けられなくてびっくりした。


黙々と歩いているから身体が暖かいけど、

太陽が沈んだ途端に寒さが肌を刺す。


いつもより時間があるからこれから何をしようか……

歩きながらあれこれと思考をさ迷わせる。

まだ少しだけ残っているガトーショコラを

甘いカフェオレでゆっくり食べるのもいいかも。

/267ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ