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揺れる恋 めぐる愛
第2章 日常と非日常
私は化粧室に行こう立ち上がると、ポケットの中で携帯が震えた。
その震えを感じながら、そのまま廊下を進んで歩いていく。
「藤木さん?」
私は途中で後ろから呼びとめられ、つい身構える。
振り向くとそこには……
宮原さんが走ってきていた。
宮原さんはゆっくりと私に近づいてきて、
「よかったぁ~。間に合った」
と少し距離を置いて立ち止まった。
「これ、忘れものじゃありませんか?」
宮原さんの手の中には、見覚えのあるキーケース。
「あっ」
私は鞄の中を探って自分の物を探すが……
案の定見つからなかった。
「わざわざありがとうございます」
手を差し出して、そのキーケースを受け取る。
私の手にキーケースが戻る瞬間、宮原さんの手に触れる。
一瞬躊躇したが……
もちろん何も起こるわけがなかった。
「帰りはお一人ですか?よかったら駅まで
ご一緒してもいいですか?」
「ご心配ありがとうございます。
でも帰りに寄るところもあるので……
一人でも大丈夫です」
「そうですか。じゃ、気を付けて。
また、お休み明けに……」
宮原さんは丁寧にお辞儀をしてから右手を挙げ、その場から踵を返す。
「お疲れ様です」
私は宮原さんに頭を下げ、再び化粧室に向かった。
その震えを感じながら、そのまま廊下を進んで歩いていく。
「藤木さん?」
私は途中で後ろから呼びとめられ、つい身構える。
振り向くとそこには……
宮原さんが走ってきていた。
宮原さんはゆっくりと私に近づいてきて、
「よかったぁ~。間に合った」
と少し距離を置いて立ち止まった。
「これ、忘れものじゃありませんか?」
宮原さんの手の中には、見覚えのあるキーケース。
「あっ」
私は鞄の中を探って自分の物を探すが……
案の定見つからなかった。
「わざわざありがとうございます」
手を差し出して、そのキーケースを受け取る。
私の手にキーケースが戻る瞬間、宮原さんの手に触れる。
一瞬躊躇したが……
もちろん何も起こるわけがなかった。
「帰りはお一人ですか?よかったら駅まで
ご一緒してもいいですか?」
「ご心配ありがとうございます。
でも帰りに寄るところもあるので……
一人でも大丈夫です」
「そうですか。じゃ、気を付けて。
また、お休み明けに……」
宮原さんは丁寧にお辞儀をしてから右手を挙げ、その場から踵を返す。
「お疲れ様です」
私は宮原さんに頭を下げ、再び化粧室に向かった。