この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
揺れる恋 めぐる愛
第15章 悪運と悪運
ファンッーーー
その時、警笛を響かせておとこの後ろから強い光がさした。
おとこがビクリと身体をひくつかせてから
光の方にゆっくりと振り向く。
ファンッ、ファンッーーー
再びの大きな音に怯んだおとこが後ずさった……
もう一度警笛を鳴らしながら
車がゆっくりとおとこの横を通り過ぎていく。
見たことのある?
ような気がする車が今度は私のそばまで来て止まり……
唐突にバン!!と助手席のドアが目の前で大きく開き
「ののか!!!」
中から馴染みのある声が今度は直接耳に聞こえてきた。
どうして……
なぜ、今、ここに……
なんて考えている暇なんてない。
その姿は見えなかったけど確信して
車に飛び込みバタンと大きな音を立てて思い切りドアを閉めた。
チラリとだけおとこの方を見ると
みやはらさん?!がこちらを呆然と見つめる中、
わたしが乗り込んだ車は滑るようにその場を後にした。
目の前の危機を回避することはできたのだろうけど……
心臓はまだ早鐘を打っていて落ち着く様子はなかった。
車内は暗く、運転する男の横顔はキビシイ。
それでも私にとっては安心できる横顔で……
その時、警笛を響かせておとこの後ろから強い光がさした。
おとこがビクリと身体をひくつかせてから
光の方にゆっくりと振り向く。
ファンッ、ファンッーーー
再びの大きな音に怯んだおとこが後ずさった……
もう一度警笛を鳴らしながら
車がゆっくりとおとこの横を通り過ぎていく。
見たことのある?
ような気がする車が今度は私のそばまで来て止まり……
唐突にバン!!と助手席のドアが目の前で大きく開き
「ののか!!!」
中から馴染みのある声が今度は直接耳に聞こえてきた。
どうして……
なぜ、今、ここに……
なんて考えている暇なんてない。
その姿は見えなかったけど確信して
車に飛び込みバタンと大きな音を立てて思い切りドアを閉めた。
チラリとだけおとこの方を見ると
みやはらさん?!がこちらを呆然と見つめる中、
わたしが乗り込んだ車は滑るようにその場を後にした。
目の前の危機を回避することはできたのだろうけど……
心臓はまだ早鐘を打っていて落ち着く様子はなかった。
車内は暗く、運転する男の横顔はキビシイ。
それでも私にとっては安心できる横顔で……