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揺れる恋 めぐる愛
第2章 日常と非日常
家に帰り、電気をつける。

ただ会社と家の往復で寝るための部屋でも、少しは女の子らしくしたくて、

2Kの部屋は淡いパステル調のインテリアでまとめていた。


冷蔵庫をのぞいて、ありあわせのもので先輩の夜食を作る。

大学時代から一人暮らしで、必要に迫られ料理を始めた……

最初の頃は出来合いのモノや冷凍食品を買っていたが、

いくら半額の惣菜で安くても、結局私の口には合わなかった。


それが毎日になると苦痛で……

面倒だが上手にすれば節約できる。

凝った料理ができるわけではなかったが、

それなりには作れるようになっていた。


ウインナと野菜のオープンオムレツ。

卵にウインナーと冷蔵庫の残り野菜を混ぜ、冷蔵庫にしまう。

それから、わかめの味噌汁。

常備している青菜とじゃこの和え物。

ご飯は、一人分を冷凍している。

ここまで下準備をしたら、あとはシャワーを浴びて待てばいい。

彼が来たら、卵を焼いて、味噌汁を温め、ご飯をレンジに入れ並べたら……

できあがり。


私は時計に目をやると、まだ夜中まで30分ある。

嫌な香りも、気分もすべて洗い流してすっきりとした。

浴室から出て濡れた髪を乾かしていると、携帯が到着の合図を知らせる。
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