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揺れる恋 めぐる愛
第2章 日常と非日常
私は部屋着の上に1枚はおり駆け出した。
玄関でドアを開けると、安心する石鹸の香りがする。
先輩は戸口の前で大きな荷物を抱えて、少し疲れた顔で微笑んだ。
「ただいま……」
「先輩お帰りなさい……」
お互いが離れ離れになってから……
彼は必ず「ただいま」と言う。
僕の帰るところは野乃花の所だけだから……
野乃花がどこにいても、そこが僕の帰りたいところだからと……
言ってくれていた。
私は、先輩の顔を見てほっとすると部屋に戻り、髪を乾かし始める。
「くつろいでるのに、ごめんね……」
先輩は荷物を引っ張り部屋に入ってくる。
私は首を横に振り、
「早く、会いたかったから……
髪乾かしたら、ご飯するね」
先輩は大きな荷物を窓側の端に置いた。
「長時間運転してきて、ハンドル握ってて気持ち悪いから、
手洗ってくる。新しいタオルある?」
髪を乾かす私を……
穏やかなまなざしで見つめる。
一瞬視線が絡み合うが、その温かい瞳に微笑み返して髪を乾かした。
「洗面台の横の棚だよ」
「うん。ありがとう……」
先輩は洗面台に向かう。
髪を乾かす間、先輩は洗面所から帰ってこなかった……
私は特に気にもせずキッチンに行き、食事の支度をする。
先輩は着替えを取りに戻ってきてから、シャワーを浴びに行った。
それから先輩の遅い晩御飯は0時半を回っていた。
玄関でドアを開けると、安心する石鹸の香りがする。
先輩は戸口の前で大きな荷物を抱えて、少し疲れた顔で微笑んだ。
「ただいま……」
「先輩お帰りなさい……」
お互いが離れ離れになってから……
彼は必ず「ただいま」と言う。
僕の帰るところは野乃花の所だけだから……
野乃花がどこにいても、そこが僕の帰りたいところだからと……
言ってくれていた。
私は、先輩の顔を見てほっとすると部屋に戻り、髪を乾かし始める。
「くつろいでるのに、ごめんね……」
先輩は荷物を引っ張り部屋に入ってくる。
私は首を横に振り、
「早く、会いたかったから……
髪乾かしたら、ご飯するね」
先輩は大きな荷物を窓側の端に置いた。
「長時間運転してきて、ハンドル握ってて気持ち悪いから、
手洗ってくる。新しいタオルある?」
髪を乾かす私を……
穏やかなまなざしで見つめる。
一瞬視線が絡み合うが、その温かい瞳に微笑み返して髪を乾かした。
「洗面台の横の棚だよ」
「うん。ありがとう……」
先輩は洗面台に向かう。
髪を乾かす間、先輩は洗面所から帰ってこなかった……
私は特に気にもせずキッチンに行き、食事の支度をする。
先輩は着替えを取りに戻ってきてから、シャワーを浴びに行った。
それから先輩の遅い晩御飯は0時半を回っていた。