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揺れる恋 めぐる愛
第2章 日常と非日常
「頂きます」
手を合わせて、先輩がご飯を食べ始めた。
いつも食事の所作がきれいな先輩……
私はその様子に見ながら、テーブルの向かい側に座って頬杖をつく。
一口一口丁寧に口に運び、目の前の料理が……
みるみる減っていく。
それでもどことなく心配になって思わず
「大丈夫?」
と聞いてしまった。
「うん……」
食べ物を口に入れ、卵に箸を入れながら先輩は続けた。
「いつものように美味しいよ。
飲んだ後だから疲れているはずなのに……
温かい食事を、僕のためにわざわざありがとう。
今日はとにかく朝から来ようって……
決めていたんだ」
「私も会いたいと思ってた。
ただ、研修場所は変わって、飲み会の話も出て、余裕なくって…
だから全部終わってから連絡しようと思っていて……
本当にごめんなさい」
「いいよ。野乃花はそんなに器用じゃないから
あれもこれもあると無理だよね。それはよくわかってる。
こっちこそ、何も言わずに勝手に来てごめん」
「道中でちゃんと知らせてくれたよ。だから何の問題もない」
先輩は……
夜中でもよく食べる。
私はテーブルの向かいに頬杖をついたまま、
先輩が食べ終わるのを幸せな気持ちで眺めながらただ待った。
手を合わせて、先輩がご飯を食べ始めた。
いつも食事の所作がきれいな先輩……
私はその様子に見ながら、テーブルの向かい側に座って頬杖をつく。
一口一口丁寧に口に運び、目の前の料理が……
みるみる減っていく。
それでもどことなく心配になって思わず
「大丈夫?」
と聞いてしまった。
「うん……」
食べ物を口に入れ、卵に箸を入れながら先輩は続けた。
「いつものように美味しいよ。
飲んだ後だから疲れているはずなのに……
温かい食事を、僕のためにわざわざありがとう。
今日はとにかく朝から来ようって……
決めていたんだ」
「私も会いたいと思ってた。
ただ、研修場所は変わって、飲み会の話も出て、余裕なくって…
だから全部終わってから連絡しようと思っていて……
本当にごめんなさい」
「いいよ。野乃花はそんなに器用じゃないから
あれもこれもあると無理だよね。それはよくわかってる。
こっちこそ、何も言わずに勝手に来てごめん」
「道中でちゃんと知らせてくれたよ。だから何の問題もない」
先輩は……
夜中でもよく食べる。
私はテーブルの向かいに頬杖をついたまま、
先輩が食べ終わるのを幸せな気持ちで眺めながらただ待った。