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揺れる恋 めぐる愛
第2章 日常と非日常
「恥ずかしいから、目を閉じて……」
先輩に促されて瞼を閉じると、唇が瞼に触れた。
それから鼻の頭に来て、唇に降りてくる。触れるだけの優しいくちづけ。
1ヶ月ぶりに触れた唇から、ゆっくりと暖かい感情が流れ込んできた。
しばらくすると、先輩は私を離し……
隣同士の布団に入った。
「先輩……
手つないでくれませんか?」
「うん。いいけど寝にくくない?」
「途中で引っ込めちゃうかもしれませんが……
大丈夫です」
「そう?じゃ……」
暗闇の中、手のひらを差し出す先輩。私も先輩の方に向かって……
手を伸ばした。
最初は遠慮がちだったが、お互いの掌が届くように
ごそごそと身動ぎして先輩がこっちに寄ってくる。
しかし……
なかなかつなげない。
でもやっとお互いの指先が触れて温もりを見つけ、絡ませる。
先輩が側にいる……
それだけで涙が出そうになるほど嬉しかった。
しばらくして、絡ませていた指がほどけ、
私の左手の薬指に、先輩の細い親指と人差し指が絡み……
輪になる。
「ねえ、のの……
ここ僕が予約してもいいんだよね?」
私はその言葉に目を見開いてびっくりしたまま……
暗闇でうなずいた。
「本当にいいんだよね?。じゃ、予約済だ……」
左手に何かが寄ってくる気配がして、
その指の根元に予約の証を残す様に口づける。
先輩に促されて瞼を閉じると、唇が瞼に触れた。
それから鼻の頭に来て、唇に降りてくる。触れるだけの優しいくちづけ。
1ヶ月ぶりに触れた唇から、ゆっくりと暖かい感情が流れ込んできた。
しばらくすると、先輩は私を離し……
隣同士の布団に入った。
「先輩……
手つないでくれませんか?」
「うん。いいけど寝にくくない?」
「途中で引っ込めちゃうかもしれませんが……
大丈夫です」
「そう?じゃ……」
暗闇の中、手のひらを差し出す先輩。私も先輩の方に向かって……
手を伸ばした。
最初は遠慮がちだったが、お互いの掌が届くように
ごそごそと身動ぎして先輩がこっちに寄ってくる。
しかし……
なかなかつなげない。
でもやっとお互いの指先が触れて温もりを見つけ、絡ませる。
先輩が側にいる……
それだけで涙が出そうになるほど嬉しかった。
しばらくして、絡ませていた指がほどけ、
私の左手の薬指に、先輩の細い親指と人差し指が絡み……
輪になる。
「ねえ、のの……
ここ僕が予約してもいいんだよね?」
私はその言葉に目を見開いてびっくりしたまま……
暗闇でうなずいた。
「本当にいいんだよね?。じゃ、予約済だ……」
左手に何かが寄ってくる気配がして、
その指の根元に予約の証を残す様に口づける。