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揺れる恋 めぐる愛
第3章 理解と誤解
先輩にも私の何かが見えるのだろうか?
主任も怖い。
でも先輩はもっと怖い。
穏やかに暖かな空気を纏ったままで……
無意識に、残酷に突き落とす。
「本当に僕のもの?」
口を開くと何かが漏れ出しそうで、ただうなずく。
優しく響く先輩の言葉に、気持ちの乗り切らない私のあいづち。
先輩の溢れそうな甘い囁きに、深く考えてしまう私。
ゆっくりと向き合わせにされ、
「ここはすでに僕のものだよね」
唇と唇が重なる。
そして、いつものような甘い時間が私の身体を、心をなだめる。
私の怒りも、憤りも、不安も、怖れも……
なにもかも全て。
今回の帰省は少し早いが、翌週の平日にある
先輩の誕生日を早目に祝おうとやってきていた。
そして今夜は一緒に外で食事をする予定だった。
帰ってくる前、
「土曜の夜は特別な日だから外で食事をしたい」
と、先輩にあらかじめ伝えておいた。
お店は地元の友達に紹介してもらい、
そして今日だけ支払いは私がするつもりだった。
私が就職してから初めて一緒に過ごす先輩の誕生日。
これ以上自分の気持ちをぶれさせないためにも、先輩との絆を深めたい。
その時までは、本当にそう思っていた。
主任も怖い。
でも先輩はもっと怖い。
穏やかに暖かな空気を纏ったままで……
無意識に、残酷に突き落とす。
「本当に僕のもの?」
口を開くと何かが漏れ出しそうで、ただうなずく。
優しく響く先輩の言葉に、気持ちの乗り切らない私のあいづち。
先輩の溢れそうな甘い囁きに、深く考えてしまう私。
ゆっくりと向き合わせにされ、
「ここはすでに僕のものだよね」
唇と唇が重なる。
そして、いつものような甘い時間が私の身体を、心をなだめる。
私の怒りも、憤りも、不安も、怖れも……
なにもかも全て。
今回の帰省は少し早いが、翌週の平日にある
先輩の誕生日を早目に祝おうとやってきていた。
そして今夜は一緒に外で食事をする予定だった。
帰ってくる前、
「土曜の夜は特別な日だから外で食事をしたい」
と、先輩にあらかじめ伝えておいた。
お店は地元の友達に紹介してもらい、
そして今日だけ支払いは私がするつもりだった。
私が就職してから初めて一緒に過ごす先輩の誕生日。
これ以上自分の気持ちをぶれさせないためにも、先輩との絆を深めたい。
その時までは、本当にそう思っていた。