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揺れる恋 めぐる愛
第4章 愛しさと切なさ
新幹線に乗って逃げるように帰ってからしばらく時間が過ぎた。

あの頃より朝晩も涼しくなり、季節が流れたことを肌で実感していた。

それでも……

まだ私の奥底は怒りにまかせて荒れていた。


毎日会社と家の往復。休日は家に籠って、ゴロゴロとするだけ。

それでも私なりに充実していた。

第一希望ではなかったけど……

やっとしたい仕事に打ち込むことができると思っていたのに……

それを中途半端どころか始まっているかどうかわからないくらい

わずかな間で、投げ出して先輩と結婚……

今の私にそれは考えられなかった。


それでも彼には彼の言い分もあるはずだから

聞かないといけないはずなのに……

私自身がこの状態のまま会っても、おそらく話し合いにならない。

あの後先輩からも連絡はなかった。


次、会うとしたらいつ?

その時、きちんと冷静になって

今の私の思いを伝えることができるだろうか?

先輩にわかってもらえるだろうか?


そんな日々を過ごし今週もきた土曜日の朝、

突然玄関の呼び鈴が鳴るので誰だろう?

と思いながらものぞき窓から見る。


「はぁ~」

思わずため息がこぼれる。

居留守を使っても無駄な気がして……

仕方がなく玄関を開けた。

相手が何か言う間もなく、誰にも見られないように玄関へ引き込んだ。
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