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喪われた記憶
第15章 過去を辿って



『…どう?』


「………うーん
やっぱり懐かしい感じはするかな」


『そっか。
じゃ、中入るか?』


「うん。」





職員室で手続きをして、

二人で校内をまわることになった。




土曜日とは言えど、部活をしている生徒は沢山いる。

今は大会が迫っているので、邪魔にさえならなければどこへ行ってもいいと言ってくれた。



まず向かったのは、教室。


当時一年生だった私の教室は3棟。



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