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喪われた記憶
第21章 記憶の断片





『…悪いが待てない。
 もう1ヶ月近く我慢しているからな……』




「…な…何を」




『最初は痛いかもしれないが……ま、大丈夫だろ…』




「…………………!」







その一言で私は重大なことに気づいた。




お父さんは私をまだ処女だと思ってる……!



どうしよう……



誤魔化せない……!






もう目の前にはお父さんが迫っていた。





「……来ないでっ」




『月琴…お前は俺が貰う……』








―――ズンッ………














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