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喪われた記憶
第23章 絶望の時




私はずっと家にいる。



大学にも行っていない。



監禁状態だ。



正しく言えば精神的に……だ。



家は窓も普通に開いているし、



玄関だって出られる。





以前、することが無くて外に出ていたところにお父さんが帰ってきた。



鬼のような形相で私を見、




『何してる!?……逃げるつもりだったのか!』




そう言い放って私を家に掴み入れると、



途端に服を剥ぎ取られ、



すさまじい仕打ちを受けた。




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