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喪われた記憶
第23章 絶望の時





聞こえたのはお父さんの声。





「……っなん…で」





もう仕事に行ったんじゃなかったの?





『…あぁ………今日は休みだ』





嘘だ。




そう簡単に休めるわけがない。






『時間はたっぷりあるが………どうする?』






冷たい笑みを浮かべて私を見下ろすその目……





何が“どうする”よ……





私に選択肢なんてないくせに………!!!













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