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喪われた記憶
第23章 絶望の時





「………寝させてください。」


『………寝るのか?』


「はい。」


『………他の事はしなくていいのか』


「………今は休みたいです」


『………そうか』




そこまで言うとあっさりと引いた。



でも……




『月琴から誘ってくれるとは…意外だったな』


「……!?…きゃっ」





私を横抱きにすると寝室へ歩き出した。





『さすが淫乱でかわいい俺の奴隷だ』


「…………!」




寝るって……そっちの意味じゃない!



睡眠だよ………



なんでそういうことしか考えられないの!?



言った私も気が付かなかった……











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