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喪われた記憶
第5章 6年前



家に来るなり、月琴は俺に抱きついてきた。



驚いていると、


『…抱いて…』


そう、弱々しい声で俺に囁いた。



















『んっ……あああっ』



思い切り突き上げる俺に彼女は、



『…おねがいっ…立てなくなるくらい..激しくしてっ!紫苑を…紫苑を私の身体に刻みつけてっ…もう紫苑なしじゃ..生きてけないぐらい……ンぁっ!』












こんなに乱れた彼女を見るのも…




こんなに大きな声であえぐ彼女を見るのも…




この日が最初で最後だった………。





























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