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喪われた記憶
第5章 6年前
『青瀬紫苑様
突然こんな手紙、ごめんなさい。
…びっくりしちゃうよね?
自分勝手で本当にごめんなさい。
でも、こうするしかないの。
紫苑…私達、別れよう。
あなたが嫌いになった訳じゃない。
むしろ…離れたくないくらい好きなの。
それでも、私はもうあなたのそばには居られないの。
居ちゃいけないの。
私はあなたを汚したくない。
紫苑ならきっと私よりもいい人が見つかるよ!
だから…ちゃんと前に進んで。
紫苑のこと…好きだよ。
幸せな一年をありがとう。
清白月琴より』