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喪われた記憶
第6章 一日中…
目を見開いてじっと見ていたのか、
『なんだよ…』
軽く睨まれてしまった。
その目で我に返り、慌てて目を逸らす。
「ご…めんなさい。」
『大丈夫なのか?』
「…えっ」
『魘されてただろ、悪い夢でも見てたのか?』
「ああ…まぁ。」
きっと昨日での出来事が引き金になったんだ…
『……俺のせいか?』
ふとそう言われて、ドキッとした。
「…いや、そういう訳では」
すると男が笑った。
『顔に出てるぞ。』
「えっ…!?
あ、いや…確かにそうですけど。
たまにある夢なんで…気にしないでください。」
『…あっそ』