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喪われた記憶
第6章 一日中…
「…あの、私はこれからどうすればいいんでしょうか。」
『は?』
「…一応私は誘拐されてる身なんですよね?」
『ああ…忘れてた』
忘れてた!?
なんて奴なの……
「私学校とかあるので、ずっとここにいるわけにはいかないんですけど。」
とりあえず、訴えてみる。
『…それもそうだな。別に俺、お前を誘拐するつもりなかったし。』
…はっ!?
「何それ…」
『……さあな。』
まともに取り合ってくれない男に苛立ちが増す。
「…もういいです、帰ります。」
ベッドから降りようとすると、腕を掴まれて
強引に引き戻された。