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喪われた記憶
第9章 同棲宣言



『…それで放課後。

月琴が家に来た。

その途端…抱いてって…俺に抱きついてきたんだ。』



「……。」



反応に困る私を見つめながら次々と話していく彼。



『もっと壊してって…

自分の体に俺を刻みつけてって…

まるで別人みたいだった。

驚きはしたけど、それだけ俺を求めてくれていたみたいで。

嬉しかったんだ…』




「…そんなこと言ったんですね」




『…言ったよ。でもね……。』






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