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第1章 欲求

　男は濡れたアソコに強引に指を二本突っ込み、肉襞を掻き回す。

　そんな時にこの男の優しさが伝わる。

　指の腹で傷つけないように刺激を加え、溢れた蜜でクリをなぞり、私の気持ち良い場所をまんべんなく触って絶頂へと導く。



「‥‥あ！っ、そこ、あっ、あ、うぅ……んっ、ダメ‥‥‥先生の指が‥‥気持ち良くて‥‥‥汚しちゃう‥‥あっ‥‥‥イッ‥イク‥‥‥イク！！‥‥」

　裸になって、自由を奪われ、次に何をされるのかを考えただけでゾクゾクしてしまう興奮と羞恥心。

　心地良い痛みと気持ち良さの絶妙なバランス。

　どこまでもイキたいと貧欲になればなるほど、その願い叶えてくれる。

　男は奥底に眠っていた私の願望をうまく引き出していく。


　私は男の虜となる。


　男は散々アソコを掻き回した指をスッと抜き、今度は私の口の中に入れる。


　「どうだ？自分の汁の味は？
丁寧に舐めろよ。お前が汚したんだからな」

　私は自分の匂いのついた男の指を舐める。
性器から流れた男を欲しがる蜜の味。
生臭い匂いが鼻腔に伝わる。

　さかりのついた雌はこんな匂いを漂わせながら雄を求め、その時を待っている。


　焦らされれば焦らされるほど、願いが叶った時はこの上ない幸せな時間となる事を知っているから……