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第10章 エロスな夜

 ダイニングテーブルに並べられたデリバリーの料理にしても、飾り付けまで拘ったお洒落なイタリアンだった。
結婚式とかパーティーなどの特別な日に用意される様な豪勢な食材ばかり。
名前くらいは聞いた事のある有名なレストランのものが、優希の電話一つで配達された。


「澪、こっちに来なよ」

食事の支度をしてくれた優希が手招く。
私は席についてその料理を頂く。
慣れない舌がその高級料理を堪能しだす。

「美味いか?」

 生粋のおぼっちゃまなのね‥‥
優希は………

 あなたがその料理を食べる姿は自然に見える。
私はこんな料理を滅多に食べれないの。
だから味を噛み締めようとする。
貧乏臭いよね……


「終わったら、撮ったビデオ見よう」

「えっ!?」

「バージンを喪失した澪の記念ビデオ」

「ヤッ、ヤダ!!恥ずかしいよ‥‥」

「恥ずかしくないさ。
とっておきのシャンパンも開けるから見よ!
ねぇ、その前にバスローブ脱いでオッパイ見せてよ」

「えっ、えーー!!」

「オッパイ見ながら食事したいんだ」

「恥ずかしいわよ!」

「見せて!」


 キィっと睨む様に私を見て命令を下す優希。
私は恥じらいながらも、命令に背くことなくバスローブ脱いで胸を晒した。




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