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PINK
第2章 澪
実際にネットを開き、いろいろ検索してゆくうちに、小説の主人公と同じように、顔を隠して、自分の体を公開し、日記などを綴る女性も多く存在した。
その類のブログはやはり人気が高い。
アクセス数やコメント数の多さは半端ない。
ファン登録機能もついているから、自分のブログを見て、ファンになってくれる人の人数が多ければ多いほど嬉しくもなるだろう。
プールサイドのビキニ姿を披露していたり、湯上がりでバスタオルを巻いた写真やノーブラのタンクトップ姿で見えそうで見えないギリギリのショットを飾ったりしていた。
その姿を例えるなら、顔が分からない素人グラビアイドルとでも言えるほどネットの住民から支持を受けている。
写真を披露して、見られる事によりコメントなどを貰ったり、注目されてゆく事でどんどん見せたくなったり、更にアクセス数やコメント数、ファンの数などを意識し、どんどん過激になっていくのも自然の成り行きなのかもしれない。
普段そういう自分を隠しながらリアルでは普通に過ごし、ネットでは本来の自分を見せる事で秘密の息抜きをしながら、自分の価値や自信を見出す者もいるのではないか?
その秘密が充実する事により、リアルとのバランスを上手く保ち、居心地の良い自分の居場所を見つける。
同性の私から見ても、綺麗な身体の女性の画像にうっとりして魅入ってしまう事もあった。
これが異性ならどうかと想像もしてみた。
手軽にネットを開いて検索したら、手軽に素人女性のセミヌード写真が見れてしまうのだ。
コメントを残してみたり、コメントの返事を貰ったりする事により、そのやりとりから交流が生まれ、身近に感じたりするのではないだろうか?
例え顔が見えない相手だとしても、自分の価値を見出す場所を確保する為、試してみる価値は大いにあった。