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PINK
第9章 初めての‥‥
まだ高校生の私。
同い年とはいえ、喫茶店に寄り、優希と向かい合わせに座ってお茶する事にさえドキドキしたもんだ。
「そんなに緊張すんなよ」
優希は笑いながら私を見てアイスコーヒーを飲んだ。
私は恥ずかしくて目が合わせられない。
注文したクリームソーダのクリームが、いい加減溶けそうになるほどこういうシチュエーションに慣れてない。
っていうより男の人と二人っきりが初めての経験だ。
「やっぱ人違いかな?」
「えっ?」
「どうしても気になって声掛けたんだけどさ‥‥」
「何?」
「有り得ないか」
「‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥」
「いや、ごめん。
気になる子が、君に似ていた」
「私に?」
「気を悪くしないでな?」
優希はスマートフォンを開き、私の目の前に置く。
「‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥」
マジか!?
スマートフォンに出された画像は、私が最初にブログにUPしたもの。
髪で胸を隠している画像だった。
「似てるけど違うよな?」
呆気に取られた。
気づかれないと思っても、気づく人がいる事実に‥‥……