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PINK
第9章 初めての‥‥
ファーストキスは優希に奪われた。
誰かに見られちゃうんじゃないかって心配が興奮に変わってた。
夏の夕暮れ時、駅までの帰り道。
人気のない路地裏で激しく唇を合わせた。
「マジ、キス止まんねー
澪、可愛すぎるわ」
「うっ‥……あっ!!」
唇を塞がれていても、声は漏れてしまうものなのね。
「澪、好きだよ」
ぎゅっと抱きしめられた。
優希の逞しい胸板が頬に当たる。
それだけでキュンとしてしまう。
「私も好きよ」
優希とまた目が合い、唇が重なる。