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ティア・リフレインに捧げる
第11章 あとがき
ラストを決めないまま走り始めた。
これは反省しないといけないですね。
「最後はどうなっちゃうんだろう?」っていうのは読者がドキドキするべきことであって、作者がドキドキするべきことではないですよね。
そういう創作方法もあるとは思うけど。
作者がそんなことなもんだから、読者に対して「最後はどうなっちゃうんだろう?」と思わせる仕掛けを埋設できずに話が進んでしまっていて、これは作品に対して申し訳ないと言わざるを得ない結果になりました。
作中、禍玉が何度も問いかける「望み」ですが、これは同時に作者としての問いかけでもありました。
ティア様はどーなりたいの? どーしてほしいわけ?
という。
いや、女心はよくわかんねえ。
っていうか、ティア様自身が自分の気持ちをよくわかっていなかった気もしますが。
じゃあ、とりあえず攫っとくか?
というのが禍玉の中の人の気持ちだったでしょう。
そして執筆途中で「ああ、この物語は思っていた以上に恋愛寄りの話なのか」と気づき、しかし気づいた時にはティアの周りにハッピーエンド要素が残っていなかったという。
つまり、悲恋の話になるわけか。
悲恋なら悲恋で、幸せな悲恋にしてあげたいなという気持ちもあって、ああなりました。
この時点で初めて冒頭の水飴売りのおっさんを投入。
それにより、アレイオと結ばれてめでたしめでたしとなった次第。
え?
全然めでたくない?
そーかな? ……そーかも^^;
とにかく、それもこれもラストに至るまでキチンと作品世界にダイブしなかった私めのせいでございます。