この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
~花の玉手匣~
第1章  皇子の名

目を醒ますと、枕許に玲利がいた。

結い上げた髻(もとどり)に翡翠の釵(かんざし)、上級女官のお仕着せをあでやかに着こなしている。

「よく眠れた?」

「れい……」

玲利さま、と言いかけて玉蘭は「はっ」と口をつぐんだ。

「大丈夫よ。内侍も乳母も、みんな下がらせているわ」

玲利はたおやかに微笑した。

体面を慮って、いつからか他者がいる前では互いに「お妃さま」「范典侍」と呼び合うようになっていた。

それでも、玉蘭にとっては未だに玲利は「玲利さま」で、二人きりのときに玉蘭がそう呼ぶことを玲利も咎めはしなかった。



/153ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ