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~花の玉手匣~
第5章 蒼い牙に抱かれて
陛下は甘やかすだけではなく、ぼくが未熟ゆえに何かの不調法を犯せば、きちんと諭し叱ってもくれた。
この2年でぼくは何度も陛下の膝に、あるいは寝台にうつ伏せにされて裸のお尻を叩かれた。
それは痛くてつらい時間だったけれど、素直に反省すれば陛下はぼくの涙を拭ってくれた。
そして、痛むお尻に顔を歪めるぼくをわざと仰向けにして、優しく笑いながら、いつも以上に深い愛撫を注いだ。
こうして陛下に躾けられたぼくは、やがて仕事ぶりが認められて正式な内官の辞令を受け、陛下の文房四宝を担当することになった。
これで毎日、昼間も陛下のそばで仕えることができるようになった。