この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
~花の玉手匣~
第5章  蒼い牙に抱かれて

ぼくは目を瞠った。

「陛下……。ぼくは今、心から悔い深く猛省しております。陛下の御前であるまじき不敬を犯しました。忸怩たる思いで胸が張り裂けそうでございます」

声に涙が混じる。どうしたらこの誠意をわかってもらえるだろう。本当に、心から昼間の失敗を反省しているのに――

なのに陛下は意地悪く口の片端を上げ、微笑んだ。

「では具体的に申してみよ。おまえは予に、いかなる不敬を犯した?」

「それは……」

ぼくの不注意で御前に粗悪な墨液を出してしまった。その上、硯ごとひっくり返し騒がせてしまった。陛下の文房四宝を手荒に扱ってしまったのだ。しかも、結果的に陛下の神聖な執務を妨げてしまっている。これ以上の不敬があるだろうか。

ぼくは慎重に言葉を選びつつ、己の失態を懺悔した。

ところが陛下は、「ふんっ」と鼻で笑った。



/153ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ