この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
~花の玉手匣~
第5章 蒼い牙に抱かれて
この粗相をどう償おう。お仕置きのやり直しを自ら願い出るべきだろうか。いやその前に、世話係の内官を呼んで陛下のお召し替えを頼むのが先だ――
いろんな思案が頭を駆け抜ける中、不意に陛下がぼくの胸ぐらをつかんだ。
「?」
訝しがる間もなく、陛下はぼくの衿合わせに両手をすべりこませるや、服を力いっぱい外側へ押し開いた。
その勢いで腰紐もほどけ、ぼくの華奢な上半身は陛下の御前に露わとなった。
「服などすべて脱いでしまえ」
その命令にぼくは黙って従った。
上衣も内衣も体から剥ぎ取り、足首に溜まっていた下穿きも足から抜いて床に放り投げた。
ぼくは生まれたままの姿となった。
陛下は満足げに目を細めた。